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新小説


37。



 夕日差し込む2-2の教室に、僕、ハンナ、理沙子ちゃんの3人が集いました。聞き込み成果の報告会というわけです。
 まず理沙子ちゃんが身を乗り出して切り出しました。
「じゃあ私から。どうやらイジメの原因は、ソフテニでの男女のいざこざらしいね。男子テニス部の副キャプテンとソフテニの女の子が付き合ってて、その副キャプテンが車裂さんと浮気したらしいの。そんな子じゃないから、多分誤解だと思うけど‥‥。とにかくそのせいでイジメがおこって、今日も泥の水溜まりに突き飛ばされたらしいよ。別のコートだから、直接見たわけじゃないけど」
 僕も直接見たわけじゃありませんが、確かに彼女は泥まみれだったそうです。メグ姐さんと美智子ちゃんから聞きました。
 ハンナは神妙に頷いて、
「私が聞いたのもそんな感じでした。主犯はソフテニの女子がほとんどと、その友達。イジメの内容は陰湿で、偶然や事故を装ったりして、先生に言われてもどうとでも言えるようなことに絞っているようです」
 それは誰情報なんでしょうか。ソフテニ部は部活中だっでしょうし‥‥
「最後は僕か」
 おおかた情報は出揃って、すでに理沙子ちゃんとハンナは僕の情報にそこまで期待はしていないようです。
 そんな態度をされて、燃えないわけにはいきませんね。
「イジメの主犯格の名前は、秋咲さんと早乙女さんと悠城さんと目白さんの4人。副キャプテンの舞浜先輩とつき合ってた宮代さんはすでに半分手を引いてるようだけど、4人はそれとは関係なしに迫害の味をしめちゃったみたいで、ストレス発散のためにいじめてるみたいだね。ソフテニ部のレギュラーにもなれてないみたいだし。他にイジメの協力者は3人で、うち1人がその宮代さん。他のクラスメイトは傍観。車裂さんと仲のよかった子も今では距離を置いてるらしい。それを車裂さんはしょうがないことだと許してるらしいけど。つまり、もう車裂さんの非‥‥と言えるのかわからないけど、いじめれる原因は無くなってるってわけだね。あとは4人と、それから3人が改心して、傍観してる車裂さんの友達とも仲直りすればいいってわけだね。そのためには舞浜先輩との誤解を解いて、7人にイジメの悲惨さ愚かしさを説けばいいってわけだ」
 唖然とする2人を無視して、僕は窓際に向かいました。
 メグ姐さんと美智子ちゃんから聞きだせるだけ情報を聞き出した成果は大きかったです。それだけ彼女たちもどうにかしてあげたいと思っていたということでしょう。
 2人は僕に、「おねがいね」と言いました。その期待に沿わなくてはいけません。
「昔‥‥あの時は、失敗したからね」
 今度こそ。
「さぁ、攻撃開始だ」



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